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グレイヘアをやめて白髪染めに戻したい方へ|きれいに戻す進め方

グレイヘアをやめて白髪染めに戻したい方へ|きれいに戻す進め方の内容を示すアイソメトリック図解

白髪染めをやめてグレイヘアに移ろうと決めて、数か月伸ばしてきた。けれど鏡を見るたびに境目が気になる、来月には人前に出る予定がある——そんなふうに感じて、「やっぱり染めようか」と迷い始める方は少なくありません。美容室でも、移行の途中で立ち止まってご相談にいらっしゃる方によくお会いします。

そういうとき、多くの方が最初に口にされるのが「途中でやめたら失敗ですよね」という言葉です。けれど髪は、一度決めた道を最後まで歩き切らなければならないものではありません。戻すこともできますし、戻してからまた伸ばすこともできます。大切なのは、いま自分の髪がどういう状態にあるかを知ったうえで、戻し方を選ぶことです。この記事では、伸ばしている途中で白髪染めに戻したくなったときの考え方を、美容師の視点で順に整理してお伝えします。

髪を三つの層に分けて見ると、戻し方が決まる

先に要点をお伝えします。伸ばしている途中の髪は、上から下まで同じ状態ではありません。根元・中間・毛先の三つに分けて見ると、どう戻すのがよいかが見えてきます。

いちばん上、根元から伸びてきた部分は、白髪染めの薬剤に一度も触れていない、生えてきたままの髪です。ここには白髪と黒い髪が本来の割合で混ざっています。その下の中間は、最後に染めてから時間がたって、入れた色が少しずつ抜けてきた部分です。染めたときより明るく、赤みや黄みを感じることもあります。そしていちばん下の毛先は、何度も染めを重ねてきた部分で、色素が残って濃く見えていることが多い場所です。

戻すときに起きるのは、この三つがそれぞれ違う反応をするということです。同じ色を全体に一度でのせると、色の入りやすい根元、抜けかけた中間、色が重なっている毛先で濃さの差が出ることがあります。「全部染めたのに、上と下で見え方が違う」と感じられる原因の多くはここにあります。だからこそ、まず自分の髪がどこで分かれているのかを鏡で確かめること。それが、納得のいく戻し方を選ぶ出発点になります。

戻す前に見る、髪の3つの層|白髪を伸ばしている途中の髪は、根元・中間・毛先で状態が違う

途中で戻したくなるのは、珍しいことではありません

移行の途中で気持ちが揺れるのは、意志が弱いからではありません。実際にご相談をうかがっていると、揺れやすい時期と理由には、いくつかの共通した型があります。

いちばん多いのは、予定が先に決まっている場合です。お子さんやお孫さんの行事、同窓会、写真を撮る機会。人と会う日が近づくと、境目が普段の何倍も気になってきます。伸ばし始めたときには先の話だった予定が、目の前に来ているのですから、気持ちが動くのは自然なことです。

次に多いのが、いちばん目立つ時期に差しかかった場合です。髪は1か月に1cm前後伸びるといわれています。伸びた部分が3cmを超えるころから、境目が横から見ても分かるようになり、多くの方がここで迷われます。この時期の見せ方の工夫についてはグレイヘア移行中の伸びかけが気になる方へ|時期別の見せ方と選択肢でも整理していますが、工夫を試したうえで「それでも今は染めたい」と感じるのであれば、それも一つの答えです。

もう一つ、思っていた白髪の量と違った場合もあります。全体が白くなると思って伸ばし始めたら、実際には白髪が三割ほどで、黒い髪と混ざったまだらな状態になった。染めていた期間が長いほど、自分の本当の白髪の割合は見えにくくなっているものです。この見立ての差に気づいたときに、いったん戻して考え直したいと思われるのは、ごく自然な流れだと感じています。

伸ばした部分と染めてある部分では、色の入り方が違う

では、実際に染め戻すと髪の上では何が起きるのでしょうか。ここを知っておくと、仕上がりのイメージがずれにくくなります。

まず根元の伸びた部分です。ここは薬剤に触れていない分、髪が本来の状態に近く、色が入りやすい場所です。ただし白髪は黒い髪と性質が違い、同じ薬剤をのせても入り方に差が出ることがあります。白髪の割合が多い部分では、明るい色を選ぶと白い髪だけ浮いて見えることもあるため、どのくらいの明るさで戻すかは、白髪の量と合わせて考えていきます。

次に中間から毛先にかけての、以前染めた部分です。ここは色が抜けて明るくなっている場所と、色素が重なって濃く残っている場所が混在しています。同じ色を全体にのせると、抜けた部分は思ったより濃く入り、残っている部分はさらに色が重なって暗く沈むことがあります。染めたのに毛先だけ重く見えるという感じ方は、この重なりから生まれます。時間をかけて伸ばしてきた方ほど、この差は大きくなりやすいと考えておいてください。

そしてもう一つ、ハイライトなどで境目をぼかしてきた方の場合です。細い束を明るくして白髪となじませてきた髪は、明るい筋と地の色が混ざった状態になっています。ここへ暗い色をのせると、せっかく散らしていた明るさが一度に沈んで、思っていたより単調な色に見えることがあります。ぼかしを使ってきた方は、その履歴を伝えたうえで戻し方を決めるほうが安心です。ぼかしの考え方そのものは白髪ぼかしと白髪染めの違い|50代から自然に見せる選び方にまとめています。

一度で全部戻す以外にも、進め方はいくつかあります

「戻す」と聞くと、次の来店で全体を一度に染めるイメージを持たれるかもしれません。けれど実際には、目的と時間に合わせていくつかの進め方があります。

一度で全体を戻す方法は、期日がはっきりしている場合に選ばれます。行事や写真の予定が決まっていて、その日までに白髪を目立たなくしたい、というときです。この場合も、根元と毛先で薬剤の置き方や時間を変えて、濃さの差を抑えながら進めていきます。急ぐときほど、いつまでにどう見せたいのかを先に共有しておくと、仕上がりの見当がつけやすくなります。

明るめの色で全体をなじませる方法は、また伸ばす可能性を残しておきたい方に向いています。暗い色で一度に隠すのではなく、伸びてきた白髪と近い明るさに全体を寄せていく考え方です。白髪が完全に隠れるわけではありませんが、境目の線がゆるみ、次に伸ばし始めたときの差も小さくなります。染める範囲を根元だけに絞る進め方と組み合わせることもできます。範囲の考え方は白髪染めのリタッチと全体染めの違い|負担を抑える使い分けもあわせてご覧ください。

色を足すだけで様子を見る方法もあります。ヘアマニキュアやカラートリートメントのように、髪の表面に色を補う方法であれば、数週間で少しずつ抜けていきます。「戻したいけれど、また気持ちが変わるかもしれない」という段階の方が、いきなり決めずに試してみる選択肢として使えます。それぞれの性質の違いは白髪染めとカラートリートメントの違い|頭皮への負担と上手な使い分けで整理していますので、迷われるときは目を通してみてください。

戻したあとに、また伸ばしたくなったときのために

一度戻したからといって、グレイヘアの道が閉じるわけではありません。むしろ、戻すときの選び方次第で、次に伸ばすときの進めやすさが変わってきます。

先を見越すなら、戻す色の明るさが鍵になります。しっかり暗い色で戻すと白髪はよく隠れますが、その分、次に伸ばし始めたときの境目の差は大きくなります。逆に、少し明るめで戻しておけば、隠れ方は控えめでも、伸びてきた白い部分との差はゆるやかです。今回はどちらを優先したいのかを決めておくと、色を選びやすくなります。

もう一つは、染める範囲です。根元だけを染めるのか、毛先まで含めて全体を染めるのか。全体に色をのせると、次に伸ばし始めたときに毛先まで色が残り、その色が抜けきるまで時間がかかります。根元中心にとどめておけば、区切りをつけやすくなります。行事のたびに一度だけ染めて、終わったらまた伸ばすという進め方をされている方も、実際にいらっしゃいます。

そして、伸ばしていた期間に分かったことは、そのまま次に生かせます。自分の白髪がどこにどれだけ生えているのか、境目がどのくらいで気になり始めるのか。これは伸ばしてみた方だけが持っている情報です。やめるか続けるかを判断する材料の整理については白髪染めをやめるか迷う方へ|決める前に確かめたい3つのことにまとめていますので、次に考えるときの手がかりにしてみてください。

美容室で伝えておくと話が早いこと

染め戻すご相談のときに、いくつか教えていただけると、選択肢を具体的に並べやすくなります。難しいことではなく、覚えている範囲で構いません。

最後に染めたのはいつごろか。 何か月伸ばしてきたかが分かると、根元の長さと、中間の色の抜け具合の見当がつきます。日付まで正確でなくても、「去年の秋ごろ」といった目安で十分です。

伸ばしている間に何かしたか。 ハイライトを入れた、カラートリートメントを使った、市販の白髪染めで一度だけ染めた——こうした履歴があると、色の入り方が変わります。特にご自宅で使ったものは、こちらからは見ただけで分からないことが多いので、ぜひ教えてください。

戻したい理由と、そのあとの予定。 目前の行事のためなのか、当面は染める生活に戻すつもりなのか。ここが分かるだけで、提案する明るさも範囲も変わります。「まだ決めていない」という状態のままでも構いません。決まっていないなら決まっていないことを前提に、あとから選び直せる進め方を組み立てていきます。

染め戻すときの3つの進め方|白髪染めに戻す方法は、目的と時間に合わせて選べる

迷いながら決めても、髪はやり直せます

伸ばしている途中で染め戻したくなったときは、まず今の髪を根元・中間・毛先の三つに分けて見てみてください。それぞれ色の入り方が違うため、同じ一色を全体に一度でのせると、場所によって濃さの差が出ることがあります。戻し方も、一度で全体を染める方法だけではありません。明るめでなじませる、色を足して様子を見る——目的と時間に合わせて選べます。

そして、戻すことは移行の失敗ではありません。伸ばしてみたからこそ分かった白髪の量や生え方は、次に選び直すときの確かな材料になります。三島市や沼津市の周辺で相談先をお探しの方は、その場で結論を急がせず、戻した場合とこのまま伸ばした場合の両方を並べて説明してくれるかどうかを目安にされるとよいと思います。染め戻すか、もう少し伸ばしてみるか。まだ迷っている段階で構いませんので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

大事なポイント

Q.白髪を伸ばしている途中で染め戻すのは、遠回りになりませんか?
A.遠回りとは限りません。伸ばした期間に生えてきた白髪の量や生え方が分かったこと自体が、次に選び直すときの材料になります。実際に、一度戻してから改めて伸ばし始めて、二度目のほうが落ち着いて進められたという方もいらっしゃいます。今の状態を見せていただければ、戻したあとの見え方と、また伸ばす場合の道のりを並べてお話しできます。
Q.何か月か伸ばした髪は、一度で全体を染めてもよいものですか?
A.髪と頭皮の状態によります。伸びた根元と、色が抜けてきた中間、染めた色が残る毛先では、それぞれ薬剤への反応が違うため、同じ色を一度に均一にのせると場所によって濃さの差が出ることがあります。急ぎの予定がある場合は一度で整えることもありますが、時間に余裕があれば、明るさを合わせながら二回に分けて進める方法も選べます。
Q.染め戻したあとに、また伸ばしたいと思ったらどうすればよいですか?
A.そのときにまた伸ばし始めて構いません。行事の前だけ染めて、終わったらまた伸ばすという進め方をされる方もいらっしゃいます。次に伸ばす予定があると分かっていれば、そのつもりで明るさや染める範囲を選んでおくこともできますので、戻すときに伝えていただけると組み立てやすくなります。
Q.市販の白髪染めで自分で戻しても問題はありませんか?
A.ご自宅で染めること自体はできますが、伸ばした期間が長い髪ほど、部分ごとの状態の差が大きくなっています。全体に同じように塗ると、毛先だけ暗く沈んだり、根元との差が残ったりすることがあります。頭皮に沁みた経験がある方や、しばらく染めていなかった方は、一度美容室で状態を見てから決めるほうが安心です。
Q.しばらく染めていなかったので、頭皮の反応が心配です。
A.間隔があいた場合でも、あらためて染める前にパッチテストで確かめる方法があります。以前に染みた経験やかゆみが出た経験がある方は、そのときの様子を具体的に伝えていただけると、薬剤の選び方や塗り方で負担を抑える工夫がしやすくなります。当日に頭皮に傷やかゆみがあるときは、日をずらす判断もあります。

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